Category: 句集

花冷えや女のめくる生地見本 長嶋有

長嶋さんの主催する(主宰ではないそうです)、なんでしょう句会に参加し出してしばらくした去年の7月末(わーもうそんな前だ)。東京マッハvol.11に参加したついでに、未入手だった第一句集の「春のお辞儀」(ふらんす堂)を会場で購入しました。買ったままはや数ヶ月・・・やっと手に取って中身を一気読み。なんだか不思議な感覚でした。やっぱり、いままで読んできた句集とは若干違うなぁと。予想外の方向から打球が飛んでくるようなものもあるし、ストレートにズバシとくるものもあって。後半には連作集もあったりして、なかなか面白く読みました。そんな中から、掲句です。



人うせてすきまの残る夏の昼 鴇田智哉

鴇田さんの第二句集が発売された・・・!と聞いて、さて注文注文・・・と思っていた(地方の書店に句集が置かれることはめったにないのだ!)ところへ、ふらんす堂から包みがひとつ。ん?なに?と開封してみたら鴇田智哉句集「凧と円柱」ではないですか。ご親切にもご恵贈くださったのです。あんだおー。ちゃんと買うのにー。と思いつつありがたく拝読しました。なんだろ、言葉の使い方とか置き方とか並べ方とか、勉強になるし惹かれるものがありますよね。自分の作りたいのってこういう感じかなーって気もするので、なおのこと惹かれるのかなーと思います。ずっと感想書けないままでしたが(・・;) で、数ある気になった句の中から、掲句です。



秀才の通夜へわれらの息白し 板坂壽一

以前、いるか句会に参加したときにいただいた、板坂壽一さんの句集『壽一の二百句』(中央俳句会創立二十周年記念叢書)。ずっと句集を読む暇がなくて、やっと目を通しました。丁寧に、いるか句会で堀本さんの選に入った句にひとつひとつ付箋をつけていただいてありました。壽一さんは俳句の大先輩。いるか句会の中で、いつも鋭い指摘と柔らかな発想で異彩を放っています。そんな壽一さんの膨大な作品の中から、堀本さんが二百句を抄出。なかでも気になった句は次の一句でした。



みんないっぺんには、けっこんできないんだよ ~北大路京介さんのネプリから3~

怒涛のネットプリントラッシュに続いてKindleにまで手を広げ始めた京介さんですが(*’▽’)、先日出した「god」、ボク的にはここまでの中でいちばん不思議な魅力と笑いに満ちている気がします。なので、今までのネプリよりちょい多めですが、今回もまた、無駄に掘り下げてみたいと思います。そろそろこのボク評に飽きてきたかたもいるかもしれませんが、同じスタイルでいきまーす。



そうそう、忘れる人がいるかもしれないし~北大路京介さんのネプリから2~

スゴイっすね。あれだけのストックがあることがスゴイし、それを次々とリリースしちゃう行動力もびっくりしました。ボクにはないものです。毎月のいるか句会の投句(しかも欠席の3句)すら、ぐりぐり悩みながらやっとひねり出すので・・・。「硬」「軟」に続いて、「POP」、「Zebra」、「Holstein」、「Rock」、「dog」、それぞれプリントさせていただきました。その中から気になった句を少しずつ取り上げて、いくつかをいつものように無駄にw掘り下げてみたいと思います。



平行線とミュージカル ~北大路京介さんの自由律俳句集より~

北大路京介さんの自由律俳句集、「硬」と「軟」がTwitterで案内されていたので、プリントさせていただきました。スゴつぶでの多作っぷりに圧倒されていましたし、いくつか拝見したことのある句もあり、楽しく読ませていただきました。それぞれ一句ずつ、感想を述べてみたいと思います。自由律はあまり読んだことがないので、変なこと言ってたらごめんなさいです。



あぢさゐはすべて残像ではないか 山口優夢

いや…暑い…一泊旅行から帰ってきた疲れもあって、暑さもあいまって、家に籠もっていた昨日今日でした。

と、まったく関係ないところから始めちゃいましたが、山口優夢さんの句集『残像』(角川学芸出版)。版元在庫切れで、古本も見当たらず、手に入れる方法を探したものの見つからず、やむなく図書館の相互貸借サービスを使って、国会図書館からの取り寄せとなりました。おまけに貸し出し不可、館内閲覧のみ…ということで、時間の余裕のあるときに、気になる句を抜き出してきました。でもやっぱり一番はこれ、ということで、掲句です。※スピカのお店で買えるみたいです(2015.05.06現在)



秋の野にゐてポケットのある不便 佐藤文香

また季節外れの句を取り上げちゃったよ・・・というのはさておき。ある意味俳句界のアイドル的存在・・・かどうかわかりませんが、いけるかいけないかで言ったら、いけるほうだと思います(イミフ)。・・・すいません。佐藤文香さんといえば、やっぱり「少女みな紺の水着を絞りけり」から入っているのですが、Twitterで発言を追っているうちに句集が読みたくなり、ネットの書店等探しましたが見当たらず、やむなく楽天オークションで中古本を新品同額で購入したら、その後なんとご本人がブログで増刷(?)を告知していたといういわくつき。・・・クソ。などと言ってもしかたありません。で、句集『海藻標本』(ふらんす堂)から掲句です。【※注 増刷されて今は買えるみたいです】



春風や少女太股より育つ 山田露結

そういや俳句王国ってまだやってるんですか?一時期ちょろりんとしか観たことないのですが、堀本さんが出てたのを観て、数回録画した記憶があります。そんなかで・・・。たしか呉服屋の若旦那、みたいな感じで紹介されていたかと思います。露結さん。Twitterのほうでも時々拝見していましたんで、句集を出したと知って、ささっと購入させていただきました。自分が持っている句集は数冊しかありませんが、引いた数は、堀本さんの熊野曼陀羅と同じくらい多いような気がします。というわけで、句集『ホームスウィートホーム』(邑書林)から、掲句です。



この鍵で錠ひとつあく星の秋 池田澄子

んーと、ボクが初めて買った句集は、『ふらんす堂現代俳句文庫 池田澄子句集』(ふらんす堂)でした。やっぱり一番最初に「じゃんけんで負けて蛍に生まれたの」を知って、池田さんの句をなるべく幅広く見てみたいなーと思ったら、こんなんありまして。お安いし買ってみた、という感じです。3つの句集から抄出した句が掲載されています。で、有名な「じゃんけん~」と「恋愛の起承転転さくらんぼ」は置いといて(どっちも好きですが)、掲句も気に入りました。